Green Tee
※WWFジャパン会報「地球のこと」2024年春号(2024年3月1日発行)掲載
パンダショップで販売している
GOTS認証オーガニックコットン製品の
生産や流通の管理などを行なっています。

丸野さん、今日はよろしくお願いします!まずは、Green Teeさんがどんな事業をされているのか、簡単に教えてください。
丸野さん:はい、コパンダくんよろしくお願いします!
Green Teeは、GOTS認証(p.8コラム3参照)取得のオーガニックコットン製品の、生産から納品までを請け負う会社です。「サステナブルなコットン製品を作りたい!」と考えている企業と、インドの生産現場をつなぐ、いわば橋渡しのような役割を担っています。
パンダショップのような、自前の生産機能を持たないお店などにとっては、モノづくりをする上での「心強いパートナー」というわけですね。
Green Teeは、丸野さんご自身が立ち上げた会社だと伺っていますが、設立の経緯はどういったものだったんでしょうか?
田邊さん:自身、もともと自然が大好きで、起業する前は、アメリカのアウトドアブランドの日本支社に勤務していました。そこでオーガニックコットン製品の販売にも携わっていたんですが、コットン生産にまつわる環境や人権の問題(p.7参照)について知れば知るほど、オーガニックコットンというものを、このブランドのファンだけじゃなく、もっと多くの人に、知って、使ってもらいたいと思うようになったんです。その情熱の赴くまま、半ば勢いでGreen Teeを立ち上げたのが、2002年のことです。
20年前…となると、オーガニックコットンの存在自体、日本ではまだあまり知られていない時代ですよね? 事業をゼロから立ち上げて進めていく中では、いろんなご苦労があったんじゃないでしょうか…
まさに、オーガニックコットンの道を切り開いてきたパイオニア、という感じですね!
そんなGreen Teeさんですが、パンダショップとのお付き合いが始まったのは、意外にもここ数年のことだと聞きました。
丸野さん:そうですね、2021年からなので、まだ3年程度のお付き合いです。きっかけがちょっと面白いんですが、パンダショップの商品企画の担当者さんと私が、偶然にも同じ美容師さんに髪を切ってもらってまして(笑)、その美容師さんが間を取り持ってくれたことが、今の協業につながってるんです。最初はオリジナルTシャツの企画、その後バッグ、タオルと広がって、今ではエプロンに帽子まで、幅広い企画でご一緒させてもらってますので、わずか3年とはいえ、とっても濃いお付き合いだな~と感じています。
Green Teeは、パンダショップと共に、プラスチックの個包装などを可能な限り排除した商品パッケージの開発にも取り組んでいる
パンダショップって、それほど事業規模が大きいわけではないですし、基本的に大量注文とかもしないので、生産者側からしたら、正直なところ、かけた手間に見合うだけの大きな利益が見込みにくい取引先のはずなんですよね。でも、Green Teeさんが快く企画を引き受けて、現地の工場とのパイプ役となってくださるおかげで、パンダショップ程度の規模でも、GOTS認証のオーガニックコットンアイテムをオリジナルで作って売ることができるんです。本当にありがたいことです。
丸野さん:そう言ってもらえると嬉しいです! 実はそれこそが、Green Teeが実現したいことのひとつなんです。パンダショップさんみたいに、規模はそこまで大きくなくても、志がとにかく大きい企業さんていうのが、案外多いなと感じていまして、Green Teeはそういった方々の「受け皿」になりたいなと思ってるんです。2019年からは、現地の方と組んで、そうしたある程度少量ずつのオーダーでも受けられるような小規模な工場を、ついに自ら経営するに至りました。今は、その工場で作る製品はもちろん、工場で働く皆さんやその家族の暮らしもサステナブルな形にしていくべく、奮闘する日々です!
本当にバイタリティにあふれていらっしゃる丸野さん!製品を通じて、これからも一緒にサステナブルなオーガニックコットンを広める取り組みを続けていけたらと思います。
本日はどうもありがとうございました
Company Info
【Green Tee】
アメリカのアウトドアブランド「Patagonia(パタゴニア)」出身の丸野朝子さんが、オーガニックコットンの普及をめざし、2002年に設立。企業とインドの生産現場との間に立ち、両者間のあらゆる調整や生産の管理を請け負うことで、企業のサステナブルなモノづくりをサポートする。
PANDA SHOPで販売中!
バッグやTシャツ、タオルなどのGOTS認証オーガニックコットンアイテム各種

