OCS認証・取得記念商品
この度、WWFジャパンは、オーガニック繊維のトレーサビリティを確認する国際認証であるOCS認証(Organic Content Standard)で、ブランド・小売業向けの新スキーム「ブランド認証」を取得しました。
OCS認証とは、原料の収穫から製品の出来上がりまでのすべての過程を追うことのできるサステナブル・コットンの認証です。この認証を取得することにより、パンダショップで販売するコットン製品のトレーサビリティが、より強固なものとなります。
chart project・コラボ商品。
さまざまな社会課題のグラフをもとにしたアート作品を発表するプロジェクト集団「chart project®(チャート プロジェクト)」 。
この手ぬぐいは、彼らの作品のひとつである「ただ生きている」をモチーフした、サステナブル・コットン製のPANDA SHOPオリジナル手ぬぐいです。
作品の題材となったのは、淡水域の「生きている地球指数」のグラフ(グラフ参照)。
淡水は、生活用水、食料生産などの農業利用、産業利用など私たちの生活に不可欠な存在ですが、過剰な利用や汚染の影響を受けて、淡水域の生物の生きている地球指数はこの約50年間で平均で83%も減少しています。
右肩下がりに減少していく水面に見立てたグラフとは対局に、作品の中で前進するのは、絶滅の危機にある淡水の生物たち。自然の摂理の中で、ただ前を向いて与えられた今を生きるありのままの姿が、力強く描かれています。
参照「生きている地球レポート2022」
商品詳細
■素材/OCS認証・オーガニックコットン100%
■サイズ/(約)縦90㎝×横35㎝
■日本製
※「100% OCS Certified organically grown cotton Certified by KE'KEN KN0034」
描かれた動物たち
SLEMDER BITTERING ヤリタナゴ
本州から九州に広く分布。中流から下流の細流や水路などに生息し、やや流れのある場所を好みます。河川改修による生息場所の消失、産卵基質となるイシガイ科二枚貝の減少、飼育や販売を目的とした乱獲によって脅かされています。
IRRAWADDY DOLPHIN カワゴンドウ
魚網に誤ってかかり命を落とす「混獲」や、船との衝突、東南アジアで進められているダム開発や森林伐採による水位の変化や汚染が、大きな打撃を与えています。地域によっては個体数が100頭前後にまで減少し、絶滅寸前の危機にさらされています。
HIPPOPOTAMUS カバ
カバが生活する水辺は、家畜の放牧地や農地として開発され、気候変動による干ばつも追い討ちとなって、広く失われています。また開発が進むと人とカバの遭遇率が上がるため、カバの攻撃を恐れた人々による駆除されることが多くなりました。牙を狙われ、密猟の犠牲にもなっています。
SMOOTHCOATED OTTER ビロードカワウソ
農薬や工業廃水による水質汚染がカワウソの獲物である魚や甲殻類などを減少させ、結果としてカワウソもすみにくくなっています。養殖池に入り込んで魚やエビを食害するため害獣として殺されることや、毛皮をとる、ペットにするなどの目的で密猟されることも問題になっています。
INDIAN GHARIAL インドガビアル
ダムや堰の開発、農業による取水などにより減少。成長の段階や季節に応じて川の流域を移動して暮らしますが、開発により自然な水の流れが絶たれ、生き延びることが難しくなったと考えられます。パキスタンやブータンなど、すでに姿を消してしまった場所もあります。
AMAMI ISHIKAWA’S FROG アマミイシカワガエル
世界でも奄美大島だけに生息する貴重なカエル。日本で一番美しいカエルとされており、深い森の水質の良い渓流に暮らしています。マングースの駆除により現在では個体数が回復に転じていますが、森林伐採や道路工事などによる森の減少や土砂流出による水質汚濁などの人為的な影響によるリスクは残っています。
WHITE NAPED CRANE マナヅル
繁殖地と越冬地の双方で、生息環境である湿地や水田、河川などの自然が脅かされ、数を減らし続けています。繁殖地で2000年代に続いた干ばつや、越冬地での放牧や開発、水田の水位調整、農薬による影響や、日本では感染症などの影響で一気に減少し、絶滅してしまうリスクを抱えています。
SWAMP DEER バラシンガジカ
広大な湿地や草地が耕作地に転換され、生息域が大幅に縮小。また見事な角を狙った狩猟の圧力を強く受け、絶滅が心配されるほどに減少してしまいました。
総個体数は詳しくは分かっていませんが、各地に分散したその数は全部集めても5000頭ほどだと考えられています 。
この手ぬぐいの製造メーカー様、株式会社熊谷社長よりメッセージ
伝統産業の「有松絞り」の 絞り加工を広げていく中で、絞り加工は、原料である生地や、絞りに使う糸がなければできず、これらの生地や糸についても自分たちの責任として、生産背景をはっきりしたものをつかわなればいけないという思いから、まずは、一般財団法人PBP に加盟し、また国際的なNPO Textile Exchangeが保有する、国際認証のOCSを取得。今後は生産に関わる全ての工程に対する生産者としての責任を果たしていきます。